第一種 衛生管理者(国家試験)受験者のためのまとめ⑧

【神経の種類】

神経系中枢神経系大脳皮質(灰白色)
髄質(白色)
脳幹
小脳
脊髄前角-運動神経細胞
後角-感覚神経細胞
末梢神経系体性神経運動神経
感覚神経
自律神経交感神経
副交感神経

中枢神経 … 脳・脊髄
末梢神経 … 脳神経・脊髄神経

体性神経 … 感覚神経・運動神経
自律神経 … 交感神経・副交感神経

ニューロン・シナプス

ニューロン(神経細胞)は核を持つ細胞体と1本の軸索、複数の樹状突起からなる。

髄鞘(ずいしょう)を持つ軸索を有髄神経線維、持たないのを無髄神経線維といい、有髄神経線維の方が神経伝達速度が速い。

〇ニューロンが多数集合した部分を灰白質、神経線維が多い部分を白質という。

〇脊髄からは左右に31対の末梢神経が出ていて、脊髄神経と呼ばれる。

〇脊髄神経の前角(前柱)には運動神経細胞があり、筋肉へ伸びている。

〇脊髄神経の後角(後柱)には感覚神経細胞があり、末梢から送られる感覚を伝えている。

脳の構造と機能

構成部分機能損傷による障害
大脳前頭葉
後頭葉
頭頂葉
側頭葉
運動・感覚・記憶・思考・意志・感情を支配運動性失語、聴覚性失語、失読症
脳幹間脳
中脳

延髄
呼吸中枢・心臓中枢・体温維持中枢生命維持のための中枢機能を持つ部分。特に延髄の損傷は死に至ることがある。
小脳運動と平衡感覚の中枢運動失調による歩行困難や複雑な動きができなくなる。

【末梢神経】

〇脳から出る12対の末梢神経を脳神経という。

末梢神経系

末梢神経系体性神経感覚神経感覚器からの刺激を脳などの中枢に伝える神経
運動神経中枢からの命令を運動器官に伝える神経
自律神経交感神経昼間など体が活発に働いているときに優位。
副交感神経夜間など休息や睡眠、リラックスしているときに優位。

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