第一種 衛生管理者(国家試験)受験者のためのまとめ⑦

【腎臓・泌尿器】

〇腎臓は表面の皮質と深層の髄質で構成されている。
皮質は腎小体と髄質に降下する尿細管があり、その2つを合わせてネフロンという。
1個の腎臓には約100万のネフロンがあり、尿の生成に関与している。

〇腎小体は毛細血管が集合体となった糸球体とそれをボウマン嚢(のう)が包み込むように構成されている。

〇尿の生成
血液を糸球体からボウマン嚢へこし出して、原尿が生成される。(血球やタンパク質以外がろ過される)
⇒ ブドウ糖などの栄養物質やナトリウムなどの電解質、水分の大部分が尿細管で再吸収される
⇒ 残った成分が尿となり、腎盂(じんう)を経て膀胱に送られ、体外へ排出される。

〇尿は淡黄色の液体で弱酸性、1日の尿量は約1500ml。正常な尿には糖やタンパク質は含まれない。

尿検査項目とその原因となる病気

尿検査項目原因となる病気
尿タンパク質(陽性)腎臓や膀胱、尿道の病気。慢性腎炎、ネフローゼ、糖尿病性腎症等
尿等(陽性)糖尿病、腎性糖尿。腎性糖尿は血糖値が正常でも腎機能の異常で糖が漏れる状態。
尿道血(陽性)尿中に赤血球が混入。腎炎、膀胱炎、尿路結石の腫瘍等

  • X