第一種 衛生管理者(国家試験)受験者のためのまとめ③

【心臓】

〇不随意筋であるが横紡筋(おうもうきん)でできている。

※参考
随意筋 … 自分の意志で動かすことができる。横紡筋でできている。
不随意筋 … 自分の意志で動かすことができない。(内臓など)平滑筋(へいかつきん)でできている。

〇心臓自体は冠動脈により酸素と栄養素の補給を受けている。

〇心臓の拍動 … 自律神経*(交感神経・副交感神経)に支配され、右心房にある洞房結節(どうぼうけっせつ)からの電気信号で収縮・拡張を繰り返している。
*自律神経 ⇒ ①交感神経(運動時に働く)②副交感神経(休息時に働く)

〇心臓から出ていく血管 ⇒ 大動脈・肺動脈

〇心臓へ戻る血管 ⇒ 大静脈・肺静脈
*心臓から出ていく血管は動脈、戻る血管は静脈

〇体循環 … 心臓から出て体を回って心臓へ戻る循環。
〇肺循環 … 心臓から出て肺を回って心臓へ戻る循環。

【血液の組成】

人間の血液の量は約8%(約13分の1)。
血液は液体成分(血漿:けっしょう。アルブミン・グロブリン・フィブリノーゲンなどのたんぱく質)が約55%、
有形成分(赤血球・白血球・血小板)が約45%。

成分割合寿命作用男女差
赤血球40%120骨髄中で生産されヘモグロビンが酸素や炭酸ガスを運搬する。男性の方が多い
白血球0.1%3~4日体内への異物の侵入等を防御する。なし
血小板4.9%約10日動脈血中に多く含まれ、止血作用がある。なし

【赤血球】

ヘモグロビンを含み、酸素を運搬して組織に供給する。
ヘマトクリット … 血液中に占める、主に赤血球の割合。男性は45%、女性は40%。

赤血球にはA抗原、B抗原がありどちらかを持つタイプをA型、B型、
両方持つタイプをAB型、どちらも持たないタイプをO型としている。

血清(血液からフィブリノーゲン(凝固成分)除いたもの)には抗A抗体、抗B抗体の2種類があり、A型は抗B抗体、B型は抗A抗体、O型は抗A抗体と抗B抗体を持つが、AB型はどちらも持っていない。

血液型赤血球(抗原)血清(抗体)
A型A抗原抗B抗体
B型B抗原抗A抗体
AB型A抗原・B抗原なし
O型なし抗A抗体・抗B抗体

【白血球】

感染や炎症が起こると白血球の数が増加する。
特に好中球(白血球の形態の一つ)は白血球の約60%を占めていて、アメーバ状の運動をし、体内に侵入した細菌やウィルスを貪食する。

リンパ球は白血球の約30%を占める。細菌や異物を認識するTリンパ球、抗体を再生するBリンパ球などがある。

【血小板】

止血作用がある。血管が損傷すると血液が凝固する物質(フィブリン。フィブリノーゲンが変化したもの

投稿者プロフィール

YOSHIAKI
  • X